『知られざるジャパノロジスト―ローエルの生涯』宮崎正明(丸善ライブラリー)
1995年2月20日初版発行
245頁
一九世紀半ば、アメリカ・ボストンの名家に生まれたローエルは、火星の研究と地球外文明論の唱道、冥王星の予知発見など、天文の世界に数々のエピソードを残している。その一方で、彼が未知なる東洋にあこがれ、明治期の日本に来訪、日本研究に情熱をもやし、ラフカディオ・ハーンにも影響を与えたことはあまり知られていない。極東の地のさらなる辺境を求めて、やがて彼は能登へと旅立つ…。とどまることなく未知なるものへの探究心をもやし続けたローエル―その好寄心と行動力にみちた生涯に迫る。
アマゾン商品説明より
著者は、元金沢工業大学英語科助教授。(本書のデータより)(1923-2013
)
本書は、天文学者・日本研究者のパーシバル・ローエル(パーシヴァル・ローウェル)の評伝。
ローエルの手紙や著書を引用して叙述しているが、冴えなく「探究心をもやし続けたローエル―その好寄心と行動力にみちた生涯に迫っ」ていない。これなら、筆者は未読だがローエルの著作を読んだ方がずっとよい。
おそらくローエルが撮影した明治期の朝鮮や日本の庶民や建物等々の写真が多数(二十数枚)収められているが、それは興味深い。
下記でその一部が見られる。
「日本ローエル協会/ブログ」