2022年
432頁
目次(収録作品)
第一章 士族の子――幼少期は「弱味噌の泣味噌」
第二章 哲学、詩歌、ベースボール――実は「英語が苦手」ではなかった学生時代
第三章 畏友漱石との交わり――初めての喀血、能、レトリック論義
第四章 小説『銀世界』と『月の都』を物す――僕ハ小説家トナルヲ欲セズ詩人トナランコトヲ欲ス
第五章 従軍記者として清へ渡る――恩人・陸羯南と新聞「日本」
第六章 「写生」の発見――画家・中村不折との出会い、蕪村を評価
第七章 俳句の革新――伊予松山で雑誌「ほとゝぎす」を発刊
第八章 新体詩と漢詩――読者の心を動かす子規の詩歌
第九章 短歌の改革者となる――『歌よみに与ふる書』十篇を世に問う
第十章 途方もない意志力で書き続けた奇跡――随筆『筆まかせ』から『松蘿玉液』『墨汁一滴』へ
第十一章 随筆『病牀六尺』と日記『仰臥漫録』――死に向かっての「表」と「内」の世界
第十二章 辞世の句――友人・弟子の証言、詩歌への功績
俳句と短歌に革命をもたらした激動の生涯。全日本人必読の決定的評伝が待望の文庫化!
西洋文明との出会いという衝撃により伝統文化が危機に瀕した明治日本。そんななか雑誌ホトトギスを舞台に、「写生」という新たな手法を創出、俳句と短歌に革命をもたらした子規。国民的文芸の域にまで高からしめ、俳句は今や世界的存在となった。幼時の火事体験からベースボールへの熱狂、漱石との交友、蕪村の再発見、そして晩年の過酷な闘病生活までを綿密に追った日本人必読の決定的評伝。
出典:新潮社公式サイト
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『正岡子規』ドナルド・キーン、角地幸男訳(2012・新潮社)単行本
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