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『石川啄木』ドナルド・キーン(新潮文庫)

『石川啄木』ドナルド・キーン、角地幸男訳(新潮文庫)

2022年
528頁




目次(収録作品)

第一章 自信と反抗
第二章 上京、失意、結婚
第三章 渋民村で代用教員となる
第四章 一家離散、北海道へ
第五章 函館の四カ月、札幌に二週間
第六章 小樽でも我儘を通す
第七章 釧路の極寒
第八章 小説の失意、短歌の昂揚
第九章 朝日新聞の校正係となる
第十章 傑作『ローマ字日記』
第十一章 啄木の悲哀、節子の悲哀
第十二章 悲嘆の中の『一握の砂』の成功
第十三章 二つの「詩論」
第十四章 大逆事件、入院
第十五章 最期の日々
最終章 死せるのちの啄木

解説 私達自身のような「夭折の天才」 平野啓一郎

貧しさにあえぎながら、その烈しい精神を歌に、日記に、刻み続けた生涯を描いた傑作評伝。

僧侶の「私生児」として生まれたのち、文学と恋愛に心を奪われて中学を中退。北海道を彷徨う漂泊の日々。転職につぐ転職。友から借銭して娼婦と遊んで妻を苦しめ、放蕩の限りを尽くしたかと思えば社会主義に傾倒する――。貧しさに喘ぎつつ、引き裂かれるほどの烈しい精神を歌に刻印した劇的な生涯。膨大な資料をもとに、感傷的な歌を残した夭折詩人というイメージを覆す生彩豊かな傑作評伝。

出典:新潮社公式サイト


[関連]
『ドナルド・キーン著作集 第15巻 正岡子規/石川啄木』(新潮社)

『石川啄木』ドナルド・キーン、角地幸男訳(2016・新潮社)単行本

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