『集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険』仲正昌樹(NHKブックス)
2008年
291頁
目次(収録作品)
アメリカ発、思想のグローバリゼーション
1 リベラルの危機とロールズ(「自由の敵」を許容できるかー戦後アメリカのジレンマ/自由と平等を両立せよ!-「正義論」の衝撃)
2 リベラリズムの現代的展開(リバタリアニズムとコミュニタリアニズムーリベラルをめぐる三つ巴/共同体かアイデンティティかー文化をめぐる左右の戦争/ポストモダンとの遭遇ーリベラルは価値中立から脱却できるか)
3 ポスト冷戦期のリベラリズム(政治的リベラリズムへの戦略転換ー流動化する「自由」/“帝国”の自由ー「歴史の終焉」と「九・一一」/リベラリズムから何を汲み取るべきか)
自由をめぐる思考の冒険。
格差社会から地域紛争まで、喫緊の課題をどう読み解くか。
現実的な社会変革をめざす思想として、近年注目されるアメリカ発のリベラリズム。
社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論からリバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。
リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響を探る。アマゾン商品説明より