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『よくわかる法哲学・法思想 第2版』深田三徳・濱真一郎編著(ミネルヴァ書房)

『よくわかる法哲学・法思想 第2版』深田三徳・濱真一郎編著(ミネルヴァ書房)

第2版2015年
224頁




目次(収録作品)

第1部 法思想・法哲学の歴史
introduction 法思想・法哲学の歴史

Ⅰ 近代以前の法思想・法哲学
 1 古代ギリシア・ローマの法思想・法哲学
 2 正義論の体系化:アリストテレス
 Column 「正義」という言葉
 3 中世の神学的自然法論:トマス・アクィナス
 4 近世の法思想・法哲学
 Column 『君主論』

Ⅱ 近代以降の法思想・法哲学
 1 近代自然法論の特徴と機能
 2 万人の万人に対する闘争:ホッブズ
 Column ホッブズの人間観
 3 自然権と抵抗権:ロック
 Column ロックの近代憲法への影響
 4 生命・自由・幸福追求の権利:ジェファーソン
 Column 近代自然法論とアメリカ独立宣言
 5 一般意志と民主主義という難問:ルソー
 Column 矛盾の思想家:ルソー
 6 人間の尊厳と人格的自律:カント
 Column カントの道徳律
 7 家族・市民社会・国家:ヘーゲル
 8 最大幸福の原理:ベンサム
 9分析法学と歴史法学:オースティンとメイン
 10 歴史法学と概念法学:サヴィニーとプフタ
 11 国家と法の階級性:マルクス
 Column マルクスの「法」
 12 概念法学,機械的法学への批判:エールリッヒ,ホームズ
 13 価値相対主義法哲学:ラートブルフ
 14 イデオロギー批判と民主主義:ケルゼン

Ⅲ 日本の法思想・法哲学
 1 日本の法思想・法哲学の特徴
 2 第二次世界大戦後の法思想・法哲学

第2部 現代の法哲学・法理論
introduction 現代の法哲学・法理論

Ⅰ 法概念論:法とは何か
 1 法とは何か:実定法と自然法
 2 悪法も法か:法と正義の関係
 3 再生自然法論とラートブルフ
 4 現代自然法論:「人間の尊厳」時代の自然法論
 5 フラーの手続的自然法
 6法実証主義:ドイツとイギリスの対比
 7ケルゼンの法実証主義と法の段階構造論
 8 H.L.A.ハートの分析的法実証主義の法理論⑴:ルール体系としての法
 9 H.L.A.ハートの分析的法実証主義の法理論⑵:「法と道徳分離論」とその継承
 10 ドゥオーキンの法実証主義批判:統合性としての法
 11 ポストモダンの法理論⑴:批判法学
 Column リベラル・リーガリズムのイデオロギー
 12 ポストモダンの法理論⑵:法システム論
 13 マルクス主義法学
 14 法の三類型モデル⑴:法システムの4側面
 15 法の三類型モデル⑵:自立型法・管理型法・自治型法
 16 法と強制の関連
 17 法の究極にあるもの

Ⅱ 法と道徳・倫理
 1 法の外面性と道徳の内面性
 2 道徳・倫理の多様性
 3 法の多様性と道徳との関連
 4 不道徳な行為は罰せられるべきか:J.S.ミルの危害防止原理
 5 法的パターナリズム
 6 善きサマリア人の法は必要か:救助行為と法

Ⅲ 正義の探求
 1 法と正義の問題
 2 正義観念の多様性⑴:多様な正義観念の整理
 3 正義観念の多様性⑵:手続的正義と実質的正義の適切な関係
 4 正義観念の多様性⑶:実質的正義と価値の客観性・相対性
 5 広島の原爆投下は正しかったか
 6 功利主義の現代的形態⑴:ヘア
 Column 最善の結果となる選択
 7 功利主義の現代的形態⑵:シンガー
 Column 胎児の利益
 8 平等主義的リベラリズム⑴:ロールズの正義論
 9 平等主義的リベラリズム⑵:ロールズの国際正義論
 10 最小国家論:ノージック
 11 古典的自由主義:ハイエク
 12 国家の民営化は可能か
 13 討議倫理学:ハーバーマス
 14 共同体論のリベラリズム批判
 15 フェミニズム
 16 多文化主義の問題
 17 正義問題への消極的アプローチ
 18 現代正義論と法律学の関連
 Column 立法学と法政策学
 19 正義論における人権の位置
 20 人権は普遍的な原理か

Ⅳ 法的思考・司法的裁定
 1 法的思考と司法的裁定
 2 概念法学とその批判
 3 ルール懐疑主義とは
 4 H.L.A.ハートの司法的裁量論
 5 R.ドゥオーキンの原理論法・正解テーゼ
 6 法と経済学
 7 法律学における「議論」
 8 日本における法解釈論争
 9 法解釈における利益衡量論
 10 憲法判断の方法
 11 司法的裁定と判例の役割
 Column
 ◯H.L.A.ハート以後の法実証主義の動向
  2―Ⅰ―9「H.L.A.ハートの分析的法実証主義の法理論⑵」
 ◯国際法は法か
  2―Ⅰ―16「法と強制の関連」
 ◯パターナリズムの拒絶と自己責任
  2―Ⅱ―5「法的パターナリズム」
 ◯概念法学のイメージ
  2―Ⅳ―2「概念法学とその批判」
 ◯ドゥオーキンの司法的裁定論
  2―Ⅳ―5「R.ドゥオーキンの原理論法・正解テーゼ」
 ◯裁判官をモデルに法的思考を語ってよいのだろうか?
  2―Ⅳ―9「法解釈における利益衡量論」

第3部 現代の諸問題
introduction 現代の諸問題

Ⅰ 国内社会の問題
 1 新しい権利の問題:権利とは何か
 2 自然の権利・動物の権利
 3 積極的差別是正措置
 4 犯罪と死刑制度
 5 司法改革の理念としての「法の支配」
 6 憲法改正問題とその限界

Ⅱ 国際社会の問題
 1 戦後処理や体制変革に伴う問題
 2 大量虐殺を裁く
 Column ①ボスニア・コソボ②ルワンダ
 3 人権の普遍性と文化相対主義
 4 人間の安全保障の問題
 5 グローバル・ジャスティス:南北問題
 Column センの潜在能力アプローチ
 6 国際社会における「法の支配」

Ⅲ 生命倫理などの問題
 1 科学技術の発展と新しい問題
 2 人工妊娠中絶をめぐる対立と対話
 3 代理出産の規制根拠
 4 遺伝子診断と法
 5 臓器移植と法
 6 安楽死と尊厳死
 7 クローン人間やヒトES細胞の研究は規制されるべきか

国内外の社会問題、生命倫理等の新たな動向を踏まえた、『よくわかる法哲学・法思想』の改訂版。好評の前版(2007年)同様、基礎的概念から最新事例の検証までを網羅し、充実した基本図書案内も掲載。法をめぐる根本的・哲学的問題を、法思想・法哲学の歴史、現代における理論動向、社会問題と法の関わり合いから、体系的にわかりやすく解説。初学者が日常生活や社会の諸課題を考える力を獲得できる、必携の入門テキスト。

アマゾン商品説明より

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