2019年
282頁
目次(収録作品)
序
一 生い立ち
二 奇兵隊とともに
三 「一介の武弁」
四 組閣
五 日清戦争と第二次内閣
六 「元老政治」の中で
七 築かれた権力の座から
八 老い行く権力者の喜憂
九 晩年とその死
「彼の一生を語ることは、明治・大正史を語ることである」。痩軀鶴のようなこの人物、元老・山県有朋は、広く張りめぐらせた自らの派閥を背景に政界に君臨しつづけ、内閣を製造しては倒壊させた。烈しい権力意志に貫かれた政治家の生涯を、明治・大正期の日本国家の軌跡とともに端正な筆致で描き切った評伝の傑作。(解説=空井護)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『山県有朋―明治日本の象徴』岡義武(1958・岩波新書)