『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇』芥川竜之介(芥川龍之介)(岩波文庫)
1990年
293頁
目次(収録作品)(20篇)
父
酒虫
西郷隆盛
首が落ちた話
蜘蛛の糸
犬と笛
妖婆
魔術
老いたる素戔鳴尊
杜子春
アグニの神
トロッコ
仙人
三つの宝
雛
猿蟹合戦
白
桃太郎
女仙
孔雀
芥川(1892-1927)が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような単純で素直な魂を感じとることができる。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介(改版1968・新潮文庫)
『羅生門・蜘蛛の糸・杜子春 外十八篇』芥川龍之介(1997・文春文庫)