『歴史・科学・現代 加藤周一対談集』加藤周一(ちくま学芸文庫)
2010年
302頁
目次(収録作品)
歴史意識と文化のパターン(丸山真男/加藤周一)
言に人あり―富永仲基に興味をもって(湯川秀樹/加藤周一)
戦後学問の思想(久野収/加藤周一)
科学と芸術(湯川秀樹/加藤周一)
諷刺文学とユートピヤ(渡辺一夫/加藤周一)
絶対主義と闘う相対主義(笠原芳光/加藤周一)
西欧と日本(J=P・サルトル/白井浩司/加藤周一)
東西文明の接触と相克(西嶋定生/加藤周一)
解説 対談集の愉悦―対談集を編むことと読むこと
加藤周一と、戦後を代表する知識人たちとの知的交友録。表向きの歴史と異なり、西洋文化にも中国の影響にもさらされることのなかった日本民衆の心の「古層」をさぐる丸山真男との対話。科学を極めた湯川秀樹とともに考察する、科学と芸術の間の根本的な差異と影響関係。食、建築、文学など多角的に日本文化に切り込みながら、知識人の役割へと迫るサルトルとの議論。さらには久野収、渡辺一夫、笠原芳光、白井浩司、西嶋定生など、各界の第一人者との対談8篇を収録。戦後の思想状況を活き活きと伝える知のドキュメント。
出典:筑摩書房公式サイト