『棋士という人生―傑作将棋アンソロジー』大崎善生編(新潮文庫)
2016年
371頁
定価:693円(税込)
目次(収録作品)
守られている 大崎善生
そうではあるけれど、上を向いて 中平邦彦
将棋が弱くなるクスリ 東公平
神童 天才 凡人 沢木耕太郎
京須先生の死 山田道美
忘れ得ぬひと、思い出のひと 芹澤博文
愛弟子・芹澤博文の死 高柳敏夫
詰パラとの出会い 若島正
九段 坂口安吾
棋士と寿命と大山さん 内藤國雄
男の花道 色川武大
不世出の大名人 河口俊彦
わが友、森信雄 大崎善生
待ったが許されるならば…… 畠山鎮
牛丼屋にて 団鬼六
超強豪の昨日今日明日 炬口勝弘
『棋を楽しみて老いるを知らず』より 二上達也
完璧で必然的な逆転劇 島朗
漂えど沈まず 先崎学
4二角 小林宏
床屋で肩こりについて考える 村上春樹
竜王戦 森内俊之
常識 小林秀雄
ボナンザ戦を受けた理由 渡辺明
退会の日 天野貴元
「将棋世界」編集部日記 大崎善生
吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。
出典:新潮社公式サイト