『怪談入門 乱歩怪異小品集』江戸川乱歩、東雅夫編(平凡社ライブラリー)
2016年
428頁
目次(収録作品)
非現実への愛情
Ⅰ 幻想と怪奇
火星の運河/白昼夢/押絵と旅する男
Ⅱ 懐かしき夢魔
残虐への郷愁/郷愁としてのグロテスク/人形/瞬きする首/お化人形/レンズ嗜好症/旅順海戦館/こわいもの(一)/こわいもの(二)/妖虫/ある恐怖/映画の恐怖/声の恐怖/墓場の秘密/「幽霊塔」の思い出
Ⅲ 怪談入門 153
怪談入門/恋愛怪談(「情史類略」)/猫町/祖母に聞かされた怪談/西洋怪談の代表作/怪談二種/鏡怪談/猫と蘭の恐怖/透明の恐怖/フランケン奇談/マッケンの事/群集の中のロビンソン・クルーソー/文学史上のラジウム――エドガア・ポーがこと/病める貝――E・A・ポー逝きて百年/赤き死の仮面 E・A・ポー(江戸川乱歩訳)
Ⅳ 怪奇座談集
幽霊インタービュウ 対 長田幹彦/樽の中に住む話 対 城昌幸・佐藤春夫/狐狗狸の夕べ 座談会 三島由紀夫・杉村春子・芥川比呂志・松浦竹夫・山村正夫・江戸川乱歩
日本ミステリーの父は怪談、怪奇幻想への造詣も深かった。異世界に強く憧れ、禁断の愛を渇望し、怖さと驚きをもとめ、興味はますます尽きなかった。そしていつしか「探偵小説と怪談とはそれほど分けへだてすべきものではない」と考えはじめる―。作家の特異な性格が色濃く反映された随筆・批評に加え、ポーの翻訳を文庫初収録。さらに三島由紀夫、佐藤春夫らとの豪華座談も掲載する。また初期傑作短篇・小品は平凡社版『江戸川乱歩全集』から当時のまま、正字旧かな遣いで翻刻した贅沢なアンソロジー。文豪怪異小品シリーズ、第五弾。
アマゾン商品説明より