『トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇』トルストイ、中村白葉訳(岩波文庫)
改版1966年
217頁
目次(収録作品)
イワンのばかとそのふたりの兄弟
小さい悪魔がパンきれのつぐないをした話
人にはどれほどの土地がいるか
鶏の卵ほどの穀物
洗礼の子
三人の隠者
悔い改むる罪人
作男エメリヤンとから太鼓
三人の息子
ここに収められた「イワンのばかとそのふたりの兄弟」はじめ9篇の民話には、愛すべきロシアの大地のにおいがする。そして民話の素朴な美しさの中に厳しい試練に耐えぬいたトルストイ(1828‐1910)の思想の深みがのぞいている。ロマン・ロランが「芸術以上の芸術」「永遠なるもの」と絶讃し、作者自身全著作中もっとも重きをおいた作品。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『イワンのばか』トルストイ、金子幸彦訳(新版2000・岩波少年文庫)