『ことばの起源―猿の毛づくろい、人のゴシップ』ロビン・ダンバー、松浦俊輔・服部清美訳(青土社)
新装版2016年
323頁
目次(収録作品)
1 むだ話をする人々(トーキングヘッズ)
たいした話ではないけれど
2 めまぐるしい社会生活へ
私の背後にいる猿 / 困ったときの友 / マキアベリ登場
ダーウィン主義への寄り道
3 誠実になることの重要性
触られる感覚 / 猿のおしゃべり / 類人猿語
4 脳、群れ、進化
猿はなぜ大きな脳を持っているのか / 様相がさらに複雑になる
人類はどこにおさまるのか
5 機械の中の幽霊
デカルトのジレンマ / 誰か他にそこにいるのか
心の中へ、そして向こうへ
6 はるか彼方へ時をさかのぼる
涼しさを保つために立って背を高くする / 森林のはずれにおける危機
仮説の検証 / 高価な組織という仮説 / 赤ん坊は手がかかる
7 最初の言葉
風に乗った身振り / 儀式と歌 / はじめての話し
8 バベルの遺物
バベルまでさかのぼる / 混乱のダイナミックス
私の兄弟そして私
9 生活のちょっとした儀式
プロパガンダという裏技 / 目は口ほどにものを言う
求婚ゲーム
10 進化の傷跡
小さいことはいいことだ / コロネーションストリートブルース
コピー機を囲んだ売り込み
ヒトはうわさをするために生まれた
猿の集団が 「毛づくろい」 ができなくなったとき、それに代わるコミュニケーション手段として生まれたのが人間の 「ゴシップ=言語」 だった。生物学、脳生理学、人類学、心理学などの最新成果をふまえ、500万年を鳥瞰し、ことばの進化の歴史を根底から覆す。
原題『GROOMING,GOSSIP AND THE EVOLUTION OF LANGUAGE』
出典:青土社公式サイト