2002年
466頁
定価:4,620円(税込)
目次(収録作品)
第1部 構想
(多元的民主主義の構想/自由と必要/必要に応ずる分配準則の定式化/ロールズ格差原理的分配ルール/公正な分配システム)
第2部 論理
(アローとロールズ/ロールズ格差原理の公理化-社会的選択理論のアプローチから/個人間比較の観点と情報的基礎-「無知のヴェールの掛かった原初状態」再考/情報的基礎と道徳原理-個人間比較をめぐる諸問題/個人の公共的判断と社会的決定の手続き/個人の評価構造の多層化-規範的意味と条件)
第3部 解明
(ハバーマスとロールズ/政治的リベラリズムの基本構想-ロールズとセンの方法論的特質/公正な共同的システムとしての社会-正義の政治的構想における公共善/ローカル・ジャスティスとグローバル・ジャスティス-政治的リベラリズムの観点から/政治的リベラリズムに基づく立憲的民主主義の構想)
第4部 展望
(福祉国家の分析視座/多元的民主主義と重複的合意の形成-正義のパースペクティブ:ロールズとセン/公共善と重複的合意-政治的リベラリズムに基づく現代民主主義者会の骨格)
ロールズやセンなどの最新の研究成果を踏まえ、独自の視点から分配的正義の理論を再構築する。理論的考察のほか、福祉国家社会の基本原理を根底から検討した労作。
出典:東洋経済STORE