2013年
273頁
目次(収録作品)
はしがき
序章 「近代家族と子育て」への問い
Ⅰ 「家庭」のなかの女・男・子ども―生活世界としての「家庭」に生きる
(「家庭」と「子ども」の誕生―「家」から「家庭」へ/近代家族の妻・母として―三宅やす子の場合/近代家族の夫・父として―三宅恒方の場合/育児を担う母・消える父)
Ⅱ 「保護される子ども」と「育児」
(「保護される子ども」の近代―親子心中と捨て子/「つくるもの」としての「保護される子ども」―つくられた〈童心〉/「教育熱心」の構造―少なく産んで「よりよく育て」る/「母性」「父性」を問う―「男女協力」と「親性」へ)
終章 歴史のなかの近代家族と子育て
子育てに悩む母親たちの背後にある、家族や母親に子育ての責任が負わされる状況は、歴史のなかでどのようにつくられてきたか。近代以降に生まれた、性別役割分担や母性愛の重視、子ども中心主義を特徴とする「家庭」という名の「近代家族」と、そこに生きた女・男・子どもの具体的経験を通し描き出す。家族や子育ての規範を改めて問い直す一冊。
出典:吉川弘文館公式サイト