『石器時代の経済学』マーシャル・サーリンズ、山内昶訳(法政大学出版局)
新装版2012年
445頁
目次(収録作品)
第一章 始原のあふれる社会
誤解の源泉
《ある種の物質的潤沢さ》
生活資料の自立生計
狩猟=採集民再考
第二章 家族制生産様式──過少生産構造
過少生産の諸相
家族制生産様式の概要
第三章 家族制生産様式──生産の強化
家族制生産の社会的撓曲の調査法について
親族制と経済強度
政治面での経済強化
第四章 贈与の霊
《テクストの解明》
レヴィ=ストロース、ファース、ヨハンセンの注解
『贈与論』の政治哲学
第五章 未開交換の社会学
物財の流れと社会関係
相互性の図式
相互性と親族制の距離
相互性と親族性のランク
相互性と富
相互性と食物
均衡のとれた相互性について
後思案に
第六章 交換価値と未開交易の外交術
三つの交易システム
交換レートの時間的変動
未開・市場交易の社会組織
未開の交換価値論
交換レートの安定と変動
補遺A 相互性と親族制の距離にかんするノート
補遺B 相互性と親族制ランクにかんするノート
補遺C 相互性と富にかんするノート
未開社会の狩猟・採集に関する豊富なデータを駆使して、「始原のあふれる社会」を実証的に描き、「飢えと過重労働」だけを見る旧来の未開社会観を根底から覆す。あわせて、生産‐労働とは何かを問い直し、未開交換の相互性と外交術などの考察の上に、人類生存のための経済活動の理論を提示する。
出典:法政大学出版局公式サイト
[関連]
『石器時代の経済学』マーシャル・サーリンズ、山内昶訳(1984・法政大学出版局)定価:5,280円(税込)
amazon