『西洋思想の日本的展開―福沢諭吉からジョン・ロールズまで』小泉仰 監修、西洋思想受容研究会編(慶応義塾大学出版会)
2002年
245頁
定価:4,180円(税込)
目次(収録作品)
序論 小泉仰
第I部 福澤諭吉と東アジアの近代
第1章 西洋的世界観の受容と改造―福澤諭吉と厳復の
初期の思想を中心に― 高増杰
第2章 福澤諭吉の西洋理解と「脱亜論」 平山洋
第3章 ドイツ語圏の日本研究における福澤諭吉と丸山真男の位置 アネッテ・シャート=ザイフェルト
第II部 近代日本における国家と道徳
第1章 国民道徳論と個人主義 泉谷周三郎
第2章 教育勅語と戦後日本の道徳教育 内田満
第Ⅲ部 英米倫理学の再検討
第1章 シンパシー論の再検討―スミスからヒュームへ 矢嶋直規
第2章 「事実から価値の導出」論争を振り返って
―道具性に基づく導出可能説の検討― 成田和信
第3章 「bioethics」と「生命倫理」―人体実験論を中心に― 土屋高志
第Ⅳ部 現代日本のリベラリズムと人権
第1章 ミル『自由論』と刑法の脱道徳化 大久保正健
第2章 日本国憲法とリベラリズム―人権規定の私人間効力をめぐって― 森庸
第3章 戦争の世紀から人権の世紀へ―威嚇と支配から対話と合意へのパラダイム転換― 藤川吉美
あとがき 樽井正義
西洋思想は日本においてどのように受容され変容したか? 気鋭の研究者11人が書き下ろした論考集。
福澤諭吉と東アジアの近代、近代日本における国家と道徳、現代日本のリベラリズムと人権、人体実験からみた「生命倫理」等の多面 的な切り口で考察する最新研究です。出典:慶應義塾大学出版会公式サイト