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『センの正義論―効用と権利の間で』若松良樹(勁草書房)

『センの正義論―効用と権利の間で』若松良樹(勁草書房)

2019年
264頁




目次(収録作品)

序論 正義の女神

第1章 功利主義の目隠し
 1・1 帰結主義
 1・2 厚生主義
 1・3 総和主義

第2章 世界は滅ぶとも権利は守られるべきか
 2・1 帰結主義は行為主体を抹殺するか
 2・2 ノージックの目隠し

第3章 天秤に何を載せるのか
 3・1 どうやって利害を比較衡量するのか
 3・2 どうやって自由を表現するか

第4章 天秤の使い方
 4・1 権利は天秤を拒否するか
 4・2 どうやって「正義」を問うべきか

第5章 正義の女神は必要か
 5・1 権利をどうモデル化するか
 5・2 正義の女神は権利にとって邪魔者か
 5・3 権利は何のために必要なのか

結語 不正義を申し立てる声に耳を傾けて

「どのような決定を下すべきか」に関心を払う人は多くても、決定にあたって同じくらい重要な「どのような情報に依拠すべきか」「どのような情報を排除すべきか」を問う人は少ない。見ようと思えば見えるものをあえて見ないことで、社会は問題を解決しようとする。アマルティア・センはいう。決定から排除されてしまうたくさんの情報や価値に目を向けよう。「そんなはずはない」「これでいいはずだ」という思い込みから自由になろう。不正義を申し立てる声に耳を傾けようと訴える、魅力的な「不正義」理論として、『集合的選択と社会的厚生』(小社刊、2000年)、『合理的な愚か者』(小社刊、1989年)をはじめとした「現代の巨人」センを読もうとする試み。

出典:勁草書房公式サイト

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