『サンデル教授の政治哲学―〈正義〉とは何か』小林正弥(平凡社新書)
2010年
376頁
目次(収録作品)
序 新しい「知」と「美徳」の時代へ―なぜ、このような大反響となったのか
第1講 「ハーバード講義」の思想的エッセンス―『正義』の探求のために
第2講 ロールズの魔術を解く―『リベラリズムと正義の限界』の解読
第3講 共和主義の再生を目指して―『民主政の不満』のアメリカ史像
第4講 「遺伝子工学による人間改造」反対論―『完成に反対する理由』の生命倫理
第5講 コミュニタリアニズム的共和主義の展開―『公共哲学』論集の洞察
最終講 「本来の正義」とは何か?-正義論批判から新・正義論へ
鮮やかな対話型講義で一躍、時の人となったサンデル。難解と言われる彼の政治哲学を、NHK「白熱教室」の解説でもおなじみの著者が読み解く。1冊=1章で、サンデルの全著書がこの1冊でわかる! 2010年、NHKの「ハーバード白熱教室」で颯爽と登場したマイケル・J・サンデルは、その穏やかな語り口と、観る人・聴く人を引き込む講義で、日本中の人々を魅了した。だが、サンデル自身はどんな政治哲学を持ち、どんな政策をよしとしているのだろうか。
『リベラリズムと正義の限界』『民主政の不満』といった主著を中心とする全著作を、できるだけ噛み砕きながら、難解といわれるサンデル哲学の核心に迫る。
著者は、NHKの放送でも解説を務めた政治哲学者の小林正弥教授(千葉大学)。コミュニタリアニズムや公共哲学について、サンデルと十年以上にわたって対話を続けてきている第一人者による「サンデル入門」の決定版!出典:平凡社公式サイト