2007年
504頁
目次(収録作品)
第1章 9.11事件以降の四つのイデオロギー
第2章 帝国の動態(1):帝国とはなにか
第3章 帝国の動態(2):戦争機械の生成
第4章 帝国の動態(3):資本の新たな論理
第5章 帝国の思想状況(1):ネオリベラリズム論
第6章 帝国の思想状況(2):新保守主義(ネオコン)論
第7章〈帝国〉の思想的基礎(1):秩序論
第8章〈帝国〉の思想的基礎(2):主体論
第9章〈帝国〉の政策(1):トービン税と世界貨幣の育成第
第10章〈帝国〉の政策(2):グローバルな正義:自生化主義の弁償術
9.11以降の世界を読み解き、ネグリ/ハート『帝国』を超える! 世界秩序の夢と想像力を次世代につなぐ21世紀の必読書。
もう一つの世界は可能か?
2001年9月11日、世界貿易センタービルが爆破されたとき、著者はニューヨークで、この事件を間近に経験しました。炭疽菌事件などテロの恐怖に怯えながらも、世界秩序の問題を考え続け、ついにこの1冊の書物に結実。
ポスト9.11の政治思想を理論化する、日本語で書かれた注目の「帝国論」。〈善き帝国〉の世界を構想する倫理的実践の試み。
「本書は、崖っぷちから紡ぎ出されている。漠たる生の危機感から、私はある種の不可能性に賭けている」。希望を語る力強い思想は、励ましに満ちています。出典:弘文堂公式サイト