『すべての人にベーシック・インカムを―基本的人権としての所得保障について』ゲッツ・W・ヴェルナー、渡辺一男訳(現代書館)
2009年
253頁
目次(収録作品)
第1章 三分の一労働社会―全面的な他給自足経済においては、なぜ社会から生産労働が消えて、文化的な労働が生まれるのか?
(例外としての労働/大理石のように硬い「基底的失業」 ほか)
第2章 市民権としての所得―なぜ無条件のベーシック・インカムは無意味な“労働権”に対する唯一のオルタナティヴなのか?
(労働と所得/“労働権”と“労働市場” ほか)
第3章 信頼は人間を醇化する―「デーエム」の企業文化が自発性と自己責任に立脚しているのはなぜか?
(信頼は良く、チェックは邪道/ボルトが緩んでいただけだった ほか)
第4章 所得税に代えて支出税(消費税)を―消費課税だけが経済的に必要で、社会的に公正なのはなぜか?
(ドイツの行政肥大化の権化はどこに見られるか?/バッタとミツバチについて ほか)
無責任なバラマキか? 究極の生活保障か? いま話題の給付金方式の元アイデアである基本所得保障制度、ベーシック・インカムの内容と意義を簡潔にまとめた一冊。前著『ベーシック・インカム』をさらに理論的に補完した。
出典:現代書館公式サイト