『ルーズな文化とタイトな文化―なぜ〈彼ら〉と〈私たち〉はこれほど違うのか』ミシェル・ゲルファンド、田沢恭子訳(白揚社)
2022年
392頁
目次(収録作品)
第1部 基礎編──社会の根源的な力
1 カオスへの処方箋
2 「過去」対「現在」──変わるもの、変わらないもの
3 タイトとルーズの陰と陽
第2部 分析編──タイトとルーズはどこにでもある
5 タイトな州とルーズな州
6 「労働者階級」対「上層階級」──文化にひそむ分断
7 タイトな組織とルーズな組織──思いのほか重大な問題
8 セルフチェック──あなたはタイト? それともルーズ?
第3部 応用編──変動する世界におけるタイトとルーズ
9 ゴルディロックスは正しい
10 文化の反撃と世界の秩序/無秩序
11 社会規範の力を利用する
たった一つの尺度で社会は読み解ける!
静まりかえった東京の通勤電車と、騒々しいNYの電車――その違いの根底には〈タイト/ルーズ〉という文化の違いが潜んでいる。歴史や地理条件に応じて、世界にはルールに厳しい〈タイトな文化〉とそうでない〈ルーズな文化〉が存在し、それが国々の差異を生み出しているのだ。
〈タイト/ルーズ〉のロジックを使えば、社会階級の格差、企業合併の失敗、組織内の対立、さらには国際紛争やテロなど、現代の多様な問題も読み解ける。長年にわたる国際調査に基づき、さまざまな社会集団の分断と差異を解読する画期的な研究。
出典:白揚社公式サイト