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『法の原理』トマス・ホッブズ(ちくま学芸文庫)

『法の原理―自然法と政治的な法の原理』トマス・ホッブズ、高野清弘訳(ちくま学芸文庫)

2019年
465頁




目次(収録作品)

第1部 自然的人格としての人間について
(人間の自然的能力の一般的区分/感覚の原因/想像および想像の種類について/いろいろな種類の心の推理について/名辞、推理、および言語の推論 ほか)

第2部 政治体としての人間について
(コモンウェルスの設立に必要なことがらについて/三種類のコモンウェルスについて/主人の権力について/父親の権力および世襲の王国について/各種類の統治の不都合の比較 ほか)

「人間の本性とはなんであるか、政治体とはなんであるか、また、いわゆる法とはなんであるか」。1640年に発表された最初の政治理論で、ホッブズはこれらの問いに答える。人間本性の分析を通して描き出される、自然状態=戦争状態。そこから脱する政治体として、選ばれるべきものは何か―。大著『リヴァイアサン』へと発展する議論の核心は、本書のうちに用意されているといってよい。イングランドが政治的混乱に見舞われるなか、ホッブズの願いは、自らの学説によって人々に平和への指針を示すことにあった。「ホッブズ哲学の最良の展開の一つ」と評される作品を、達意の訳文と充実した訳注でおくる。

出典:筑摩書房公式サイト

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