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『奴隷制の歴史』ブレンダ・E・スティーヴンソン(ちくま学芸文庫)

『奴隷制の歴史』ブレンダ・E・スティーヴンソン、所康弘訳(ちくま学芸文庫)

2019年
264頁




目次(収録作品)

はじめに
奴隷制とは何か
1 大西洋奴隷貿易以前の時空を超えた奴隷制
(古代世界における奴隷制/中東・アジアにおける奴隷制/アフリカにおける奴隷制/ヨーロツパとオスマン帝国における奴隷制/「接触」以前のアメリカ大陸における奴隷制)

2 アフリカでの起源と大西洋奴隷貿易
(貿易取引量―アフリカの起源とアメリカの目的地/イギリス領北アメリカへの奴隷輸入/奴隷貿易の組織/アフリカ人と大西洋奴隷貿易/ミドル・パッセージ(中間航路)/Maafa)

3 北アメリカの植民地世界におけるアフリカ人
(北アメリカにおけるスペイン、フランス、オランダの初期入植地と奴隷制/イギリス領北アメリカ植民地の建設とアフリカ人奴隷制の発展/イギリス領北アメリカの中部・北部植民地における奴謙制と経済/イギリス領北部・中部植民地における奴隷労働/植民地時代の南部の奴隷文化、労働、家族/アメリカ独立戦争と初期共和制の時代における奴隷制)

4 南北戦争以前のアメリカ合衆国における奴隷制と反奴隷制
(奴隷人口の増加と移動/南北戦争以前の奴隷労働/南北戦争以前の南部における奴隷家族の生活/奴隷への処罰と物質的な支援/南北戦争以前の奴隷の抵抗/南北戦争以前の奴隷コミュニティの生活/南北戦争以前の奴談のフロンティア/奴隷制廃止)
結論

1944年に歴史家エリック・ウィリアムズは『資本主義と奴隷制』を刊行し、世界経済が奴隷とされた黒人たちの犠牲の上に築かれたことを、初めて告発した。しかし、黒人たちもまた、自らの社会に奴隷制を持っていた。さらに、北米大陸に輸出された黒人は白人だけではなく、チェロキー族などの先住民にも奴隷として売却された。合衆国成立の過程で犠牲となった彼らもまた、奴隷制に支えられていたのだ。世界のすべての地域、すべての時代に存在する奴隷制の歴史を、その制度の最も嫌悪すべき頂点となったアメリカ合衆国での実態を中心に、アフリカ系アメリカ人研究の第一人者が綴る。

出典:筑摩書房公式サイト

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