『日本を一番愛した外交官―ウィリアム・キャッスルと日米関係』田中秀雄(芙蓉書房出版)
2023年
300頁
目次(収録作品)
序章 ハワイという橋脚の島
第1章 外交官になるまで
第2章 ハワイにおける大ストライキ
第3章 国務省西欧部長・キャッスル
第4章 キャッスル、日本特別大使となる
第5章 大恐慌の時代
第6章 満洲事変の勃発
第7章 スティムソン長官の不承認宣言
第8章 キャッスルによる満洲事変の総括
第9章 ブロック経済、自給自足経済体制の深化
第10章 在野において旺盛に外交を論ず
第11章 アメリカは戦争に関わらず中立を維持すべきである
最終章 第二次大戦中の雌伏、そして戦後の日本の再生
「日本とアメリカは戦ってはならない!」
昭和初期、日米間に橋を架けることを終生の志とした米人外交官がいた! 駐日大使、国務次官を歴任したキャッスルの思想と行動、そしてアメリカ側から見た斬新な昭和史《はじめて紹介される事実の数々……》
・排日移民法(1924年)のきっかけを作った埴原駐米大使の失言は実はヒューズ国務長官の示唆によるものとキャッスルが証言
・パリ不戦条約(1928年)の実質的作成者はキャッスルだった
・スティムソン国務長官の「満洲国不承認宣言」(1932年)に対しキャッスルは「満洲は日本が統治したほうが一番いい」と主張
・日中戦争の時代、対日非難の動きに対しキャッスルは「中国を助けるべきではない。それは中国をソ連に明け渡すことを意味する」と主張
出典:芙蓉書房出版公式サイト