『支倉常長―武士、ローマを行進す』田中英道(ミネルヴァ書房)
2007年
320頁
定価:3,300円(税込)
目次(収録作品)
序 章 世界に翔る男
第一章 十七世紀初頭の世界――英雄を生み出した大情況
1 スペインの金銀島征服の時代
2 支倉も参加した朝鮮出兵の意味
第二章 江戸時代初頭の日本――英雄を生み出した中情況
1 伊達政宗の立場
2 徳川家康の立場
3 サン・ファン・バウティスタ号
4 ソテロというスペイン人僧侶
第三章 支倉・西欧使節の出現――英雄を生み出した小情況
1 伊達政宗の時代の支倉常長
2 関西・江戸からの参加
3 太平洋を渡ってメキシコへ
4 メキシコ市へ
第四章 スペイン国王のもとでの盛大な洗礼式
1 セビリアにて
2 マドリード――スペイン国王立合いの洗礼式
3 バルセローナへ
第五章 ローマ法王の大歓迎
1 チヴィタ・ヴェッキアからローマへ
2 ローマでの行進
3 法王に謁見
4 日本のキリシタンからの書簡とローマ市公民権証授与
5 ローマで何を見たか
第六章 ローマでどう見られたか――支倉の肖像画群
1 着物姿の日本の武士
2 クロード・ドゥルエ作「支倉常長像」
3 アリキタ・リッチ作説や改作説は誤り
4 支倉が持ち帰った肖像画と「パウロ五世像」
5 キリナーレ宮の「支倉使節図」のフレスコ画
6 西欧の六点の版画
第七章 日本に帰る使節の旅路
1 文化の都フィレンツェを訪れる
2 再びマドリードに到着
3 メキシコへ
4 マニラへ――スペインの敗北
5 日本へ帰る
終章 使節忘却の意味
支倉常長(一五七一~一六二一)、織豊期~江戸初期の仙台藩士。伊達政宗や徳川家康の意を受けて太平洋と大西洋を渡り、遙かスペイン、ローマまで派遣された支倉六右衛門常長。日本人初の西洋使節として成功を収めたにも関わらず、従来不当に評価されてきた歴史的意義を検証する。
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