『コーヒー・ハウス―18世紀ロンドン、都市の生活史』小林章夫(講談社学術文庫)
2000年
296頁
目次(収録作品)
第1章 一八世紀イギリスの生活史―ロンドン、ペスト、大火
(コーヒー事始め/コーヒー・ハウス、ロンドン開店/文化の“るつぼ”/ペストと大火/十八世紀の都市ロンドン)
第2章 ジャーナリズムの誕生―クラブ、政党、雑誌
(コーヒーは政治家たちを賢明にする/ニュースの大衆化/コーヒー・ハウスの経済学)
第3章 ウィットたちの世界―文学サークル、科学実験、チャップ・ブック
(ドライデンと「ウィル」/「ベッドフォード」の文学/大衆文学のすすめ/消えゆくコーヒー・ハウス)
17世紀半ばから1世紀余にわたり繁栄を見せた欧州カフェ文化の先駆、コーヒー・ハウス。そこは政治議論や経済活動の拠点であると同時に、文学者たちが集い、ジャーナリズムを育んだ場として英国に多大な影響を与えた、社会の情報基地でもあった。近代都市・ロンドンを舞台にした、胡乱(うろん)で活力にみちた人間模様と、市民の日常生活を活写する。
出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『コーヒー・ハウス―都市の生活史-18世紀ロンドン』小林章夫(1984・駸々堂出版)単行本
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