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『天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲』平野共余子(草思社文庫)

『天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲』平野共余子(草思社文庫)

2021年
557頁




目次(収録作品)

第1部 戦争から占領へ
第1章 戦争期の日本映画
第2章 占領のはじまり

第2部 禁止された題材
第3章 軍国主義と占領軍批判
第4章 原爆についての表現
第5章 封建主義
第6章 反社会的行為、その他
第7章 『暁の脱走』の場合
第8章 日本映画人の反応

第3部 天皇の描き方
第9章 天皇に対する米国の政策
第10章 『日本の悲劇』の製作
第11章 『日本の悲劇』の検閲

第4部 奨励された題材
第12章 民主主義と接吻
第13章 女性解放、新憲法と野球

第5部 『わが青春に悔なし』
第14章 『わが青春に悔なし』の製作
第15章 『わが青春に悔なし』の思想

第6部 東宝争議
第16章 ストライキの勃発
第17章 ストライキの終焉と余波

第7部 冷戦下の米国の政策
第18章 反労働組合および反共・反ソ政策

天皇と接吻ーそれは占領軍が映画検閲の対象とした事項の代表例である。天皇陛下の扱いは微妙な問題を含んでいたので、研閲官は神経質になった。また、キス・シーンはアメリカ民主主義のシンボルとして大いに奨励された。検閲官と映画人たちの応酬は誤解に満ち、ある意味で滑稽でもあった。本書は、のちの日本映画および日本文化に決定的影響を及ぼしたといわれる検閲の実態を、原資料と関係者への取材を通して初めて明らかにした画期的労作である。日本映画ペンクラブ賞、川喜多賞受賞作。

楽天ブックス商品説明より

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