2024年
304頁
目次(収録作品)
燈籠
富嶽百景
女生徒
華燭
葉桜と魔笛
畜犬談
皮膚と心
女の決闘
注 斎藤理生
解説 安藤宏
「富士には、月見草がよく似合う」の一文で知られる「富嶽百景」ほか、昭和12(1937)-15年発表の8篇。〈女がたり〉の文体を用いた「女生徒」や「燈籠」、森鷗外の翻訳を用いて創作の舞台裏を語る「女の決闘」など、『晩年』刊行後のスランプを克服し、〈再生〉へと向かうエネルギーを感じさせる。(注=斎藤理生、解説=安藤宏)
本書表紙(カバー)より