
『知ってはいけない―隠された日本支配の構造』矢部宏治(講談社現代新書)
2017年8月20日第1刷発行
260頁
目次(収録作品)
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか
著者は、元博報堂社員、編集者、著述家。
日本はいまだに米国の占領体制が実質的に続いている属国である(著者の表現では「米軍」の植民地)、というのが、本書の論旨。
横田空域、日米地位協定、憲法九条の歴史的背景などを論じている。
まあまあよい本。
下記引用が重要な点。
(p.239)
とにかくアメリカでは国務省の官僚だけでなく、大統領から将軍たちまでがつねに「法的正統性」についての議論をしています。もちろんそれは「法的公平性」の意味ではなく、国際法の名のもとに、相手国にどこまで自分たちに都合のいい取り決めや政策を強要できるか、またそれがどれだけ国際社会の反発を招く可能性があるかということを、常に議論しながら政策を決めているということです。
[参考]
本書収録の四コマ漫画ほか。
https://book-sp.kodansha.co.jp/topics/japan-taboo/