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『腐敗の時代』渡部昇一(PHP文庫)

『腐敗の時代』渡部昇一(PHP文庫)

1992年12月15日初版発行
249頁




目次(収録作品)

腐敗の効用―ある時代への葬送曲として
タブー用語について―言葉いじりの意味するもの
手造り文化の時代―百年目のウイリアム・モリス
歴史を見る目―進化論は自然科学に非ず
英語教育考―亡国の「英語教育改革試案」
テレビと国柄―テレビに見る民俗パタンの継承
戦後啓蒙のおわり・三島由紀夫
真の戦闘者・徳富蘇峰

ウォルポール時代のイギリスを例に取りつつ、政治的腐敗が必ずしも国民の不利益につながらないことを明らかにした「腐敗の効用」(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、進化論は自然科学ではなくイデオロギーであると看破した「歴史を見る目」ほか、「タブー用語について」「真の戦闘者・徳富蘇峰」など全8篇を収める。

アマゾン商品説明より


著者は、英語学者、評論家。(1930-2017)
本書は、雑誌『諸君!』などに載った評論を一書として編集したもの。1975年に単行本(文藝春秋)、1978年文春文庫。
初出からはもうかなりの時間が経ったが、今読んでもよい。特に、「腐敗の効用」は現代にも教訓的な名論説。これだけでも、本書を手にとる価値がある。

[筆者注]
(p.196)「丸山明宏」は、歌手、俳優ほかの美輪明宏のこと。(丸山は本名及び以前の芸名。)

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