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『思想の出現』西尾幹二(東洋経済新報社)

『思想の出現』西尾幹二(東洋経済新報社)

1999年9月16日発行
352頁
定価:1,922円(税込)




目次(収録作品)

1 論争する精神
“西欧強迫症”を超えて 西部邁
やるかやらぬか「人の自由化」 石川好

2 ドイツの戦後・日本の戦後
あいまい日本 悲劇と喜劇 山本七平
歴史に清算があり得るのか 渡部昇一

3 迷走するユーラシア
中央アジアから世界地図を見る 岩村忍
西側には理解できぬソ連の思想風土 内村剛介
歴史の終結 歴史の開始 辻井喬(堤清二)

4 新しい教養人の使命
比較研究の陥穽 今道友信
“大学文化”の崩壊 野田宣雄
社会の変化と“文学”像の変容 磯田光一

5 創造する精神
批評という行為 小林秀雄没後十年 江藤淳

著者はドイツ文学者、評論家。

文明、外国人労働者、歴史、学問、教育等を識者と論じた読みごたえのある本。25年以上前のものなのに、現在も懸念される問題などを語っている。今読んでも悪くない。

主に外国人労働者について論じた石川好は、ひどい。石川の主張以前に本対談でも「最初にはっきりさせておきたいのですが、私が言ったことと言っていないことを区別してもらいたい。言ってもいないことを論難されるのは困るのです。」(p.60)と西尾に釘を刺されているのにも関わらず、西尾の主張をしっかり理解していなかったり、自分勝手な解釈をしていたりで全くなってない。

[筆者注]
(p.80)
石川「在日韓国人の場合は、強制的に200万人ぐらい連行してきて、最終的には80万人ぐらいが残った。」

これは間違った、少なくとも誤解を与える言である。外務省の発表は、下記のようになっている。

1959年(昭和34年)7月11日の外務省発表では、1939年末から1945年終戦までに増加した在日朝鮮人約100万人のうち、約70万人は自発的渡航と出生による自然増加、残り30万人の大部分は仕事の募集に応じて自由契約にもとづいたものと報告した。また、終戦後、在日朝鮮人の約75%が朝鮮に引揚げ(1946年までに約148万人が韓国に、1947年の北朝鮮引揚計画では350人が帰還)、残る約42万人は自由意思で日本に残留したのであり、1959年時点で在日朝鮮人約61万1085人のうち戦時中に徴用労務者としてきたものは245人と報告した。

Wikipedia 日本での調査・主張>人数・総数>日本統治時代の朝鮮人徴用

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