『ドナルド・キーン著作集』(全15巻)(新潮社)
第8巻 2013年・656頁
目次(収録作品)
碧い眼の太郎冠者
序にかえて 谷崎潤一郎
外人への先入観に抗議する
日本文化の理解を妨げるもの
文学入門――伊藤整『文学入門』を読んで
一紅毛人の希望と意志――木下順二『風浪』と三島由紀夫『若人よ蘇れ』を読んで
純粋に日本的なもの――舟橋聖一『若いセールスマンの恋』と福田恆存『崖のうへ』を読んで
紅毛おくのほそ道
日光にて
白河の関にて
塩竈にて
松島にて
平泉にて
山寺にて
鳴子にて
羽黒山にて
金沢にて
京都にて
夏の京都・昔の旅路
おさん・茂右衛門の道行
熊野の道行
大原への道行
四国さかさ巡礼記
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
ヨーロッパへの道
ニューヨーク知識人の社交界
ニューヨークに集まる知識人
大学関係の社交界
グリニッチヴィレッジの社交界
高級文化人の社交界
日本文学教師の憂鬱――ニューヨークの三つの夜 過去、現在、将来
過去
現在
将来
あとがき
再刊のあとがき
生きている日本 足立康訳
文庫版序文
日本語版への序文
まえがき
第一章 島国とその人々
第二章 古い日本
第三章 新しい日本
第四章 日本人の一生
幼年時代と青年時代
就職
結婚
長子
日常の楽しみ
老年
死
私的生活・公的生活
第五章 四つの信仰
神道
仏教
儒教
キリスト教
宗教と迷信
第六章 農民と漁師と工場と
農業
漁業
戦後の工業
第七章 東洋的民主主義
皇室
政治と戦争
今日の政治
第八章 教育――大論争
旧来の教育
戦前の教育
戦後の教育
第九章 楽しみの世界
第十章 創造者としての日本
文学
演劇と舞踊
お稽古ごと
日本細見 中矢一義訳
Ⅰ 五つの紀行
佐渡ぶんや紀行
鎌倉やぐら紀行
讃岐たぬき紀行
福島しのぶ紀行
信州ざざ虫紀行
II 十二の印象
京都
金沢
伊勢
萩
弘前
桜井
宇治
長崎
福岡
奈良
函館
下田
あとがき
日本人の質問
当惑――何たる好奇心
Q 日本語を勉強するようになった動機は何ですか
Q 日本語はむずかしいでしょうね
Q 漢字でも仮名でも読めますか
Q 俳句を理解できますか
Q トロロやコンニャクをどう訳しますか
Q 初めて日本に来たころ、一番驚いたのは何ですか
Q 日本の生活を不便だと思いませんか
Q お刺し身を召し上がりますか
Q どうしても食べられないものがありますか
Q 日本のどこが一番好きですか
Q 日本の女性をどう思いますか
Q 日本人と中国人または韓国人の区別ができますか
Q 日本文化全体の起源は中国だと思いませんか
Q 日本文化は世界にただ一つしかないユニークなものだと思いませんか
Q 外国にも義理人情がありますか
Q 外国人には日本人を理解してもらえないでしょうか
Q 日本には何でもあるでしょう
Q ニューヨークはとても怖いところだそうですね
Q いつお国へ帰りますか
わたしの好きなレコード 中矢一義訳
わたしの好きなレコード
“本場の音”
オペラは何語で歌うべきか
男と女
メロディーは死滅したのか
ロシア音楽
ニューヨーク音楽日記
音楽批評あちらこちら
古いレコード、新しいレコード
百年目のバイロイト
“三大”だけがモーツァルトではあるまいに
音楽と文学
あとがき
文庫版あとがき
解題
人名索引/作品名索引
昭和28年、日本に留学したキーン青年の「碧い眼」は、発見した「古き良き日本」に驚喜した。新鮮な感覚で捉えたその日本の姿は、60年の時を経て、現代日本人の眼にこそ驚きをもたらす。選りすぐりの初期エッセイ・紀行集。
出典:新潮社公式サイト