2011年
226頁
目次(収録作品)
第1章 刑務所の現実(全国の刑務所/羽黒刑務所に受刑者を訪ねる ほか)
第2章 再犯防止には何が必要か―マブチモーター社長の「提言」をめぐって(小田島死刑囚はなぜ道を誤ったのか/獄中で共犯者と出会う ほか)
第3章 出所者たちのその後(無銭飲食で詐欺罪に/悪銭で事業に成功した詐欺師 ほか)
第4章 出所者のセーフティ・ネットワーク(福島自立更生促進センター/北九州自立更生促進センター ほか)
刑務所出所者による再犯が社会問題化している。
『犯罪白書』(平成二十一年度版)によると、一般刑法犯の再犯者率は四〇パーセント以上。受刑者同士が刑務所内で出所後の犯行を謀議し、凶悪犯罪に結びついたケースもある。彼らの自立更生と再犯防止の有効手段はないのか。
出所者と彼らを受け入れる社会、統計では見えないリアルな姿を描く。
豊富な取材歴をもつ著者が、彼らの置かれている苛酷な現実を描き、その更生と再犯防止に関して社会のあり方を提言する。出典:平凡社公式サイト