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「三人法師」谷崎潤一郎

室町時代の御伽草子のひとつである「三人法師」を谷崎が翻訳したもの。原作を忠実に訳している。

三人の僧侶がそれぞれ自身が出家した経緯を語るという構成がおもしろい。
一人目の僧は、或る事件に見舞われて出家したと語る。二人目の僧はその語りを聞き、自分がその事件の加害者であったと告白し、その経緯を語る。ここまでおもしろい。こうなると、三人目は前の二人の僧とどう繋がるのかと期待が高まる。が、三人目はそれらと関係のない出家の経緯で、またオチも特によくない。
途中までよいのに、勿体ないような作品。

青空文庫 「三人法師」谷崎潤一郎

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