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『今昔物語集』(講談社学術文庫)

『今昔物語集 天竺篇 全現代語訳』国東文麿訳(講談社学術文庫)

2019年
696頁




目次(収録作品)

巻一
釈迦如来、人界に宿り給える語
悉達太子、山に於いて苦行したまえる語
釈迦、五人の比丘の為に法を説きたまえる語 
ほか

巻二
仏、病める比丘の恩に報いたまえる語
天竺に香を焼きしに依りて口の香を得たる語
前生に不殺生戒を持せる人、二国の王に生ぜる語
ほか

巻三
文殊、人界に生れたまえる語
阿闍世王、父の王を殺せる語
仏、涅槃に入りたまえる後、棺に入れたる語
ほか

巻四
天竺乾陀羅国の絵仏、二人の女の為に半身と成る語
天竺の国王、酔象を以て罪人を殺さ令むる語
天竺の長者と婆羅門と牛突の語
ほか

巻五
一角仙人、女人を負い、山従り王城に来る語
天竺の狐、虎の威を借り責められて菩提心を発す語
亀、猿の為に謀らるる語
ほか

成立は12世紀、平安末期と言われる。本朝(日本)、天竺(インド)、震旦(中国)、すなわち当時認識していた全世界に伝わる仏教譚を集めた類聚説話集。本巻の舞台は天竺。釈尊の生涯や伝説、修行、各種霊験、因果応報……綿々と伝わる教えを壮大なスケールで、ときにユーモラスに展開する。講談社学術文庫刊『今昔物語集』(一)~(五)より現代語訳を抽出し、一冊に再編集。

出典:講談社BOOK俱楽部



『今昔物語集 震旦篇 全現代語訳』国東文麿訳(講談社学術文庫)

2020年
576頁




巻六
震旦の秦の始皇の時、天竺の僧渡れる語
震旦の後漢の明帝の時、仏法渡れる語
玄奘三蔵、天竺に渡りて法を伝え帰り来る語
ほか

巻七
唐の玄宗、初めて大般若経を供養する語
沙弥、法花経を読むに二字を忘れしが遂に悟るを得る語
馬を救わんが為に法花経を写して難を免れたる人の語
ほか

(巻八欠巻)

巻九
震旦の孟宗、老母に孝りて冬に笋を得る語
震旦の隋の代の人、母の馬と成れるを得て泣き悲しむ語
河南の人の婦、姑に蚯蚓の羹を食せ令めしに依りて現報を得る語
ほか

巻十
秦の始皇、感楊宮に在りて世を政つ語
高祖、項羽を罰ちて始めて漢の代に帝王と為る語
唐の玄宗の妃楊貴妃、皇寵に依りて殺さ被る語
ほか

全31巻からなる巨大説話集のうち、震旦(中国)を舞台にした仏教起源、仏霊験、法霊験、因果応報、そして世俗の説話を集めた巻六~十を収録。玄奘三蔵、孟宗、始皇帝、高祖、玄宗、楊貴妃、孔子……と著名な人物たちが豊かな人間像を描き、教訓を世に遺す。講談社学術文庫刊『今昔物語集』(六)~(九)より現代語訳を抽出し、一冊に再編集。

出典:講談社BOOK俱楽部



『今昔物語集 本朝世俗篇』(上下)武石彰夫訳(講談社学術文庫)

上巻 2016年 592頁

巻第二十二 本朝
巻第二十三 本朝
巻第二十四 本朝 付世俗
巻第二十五 本朝 付世俗
巻第二十六 本朝 付宿報

下巻 2016年 760頁

巻第二十七 本朝 付霊鬼(三条東洞院の鬼殿の霊の語、第一/川原院の融左大臣の霊を宇陀院見給う語、第二 ほか)
巻第二十八 本朝 付世俗(近衛舎人どもの稲荷詣に、重方、女に値う語、第一/頼光の郎等ども、紫野に物見たる語、第二 ほか)
巻第二十九 本朝 付悪行(西の市の蔵に入る盗人の語、第一/多衰丸・調伏丸、二人の盗人の語、第二 ほか)
巻第三十 本朝 付雑事(平定文、本院の侍従に仮借する語、第一/平定文に会いたる女、出家する語、第二 ほか)
巻第三十一 本朝 付雑事(東山科の藤尾寺の尼、八幡の新宮を遷し奉る語、第一/鳥羽郷の聖人等、大橋を造りて供養する語、第二 ほか)

我が国最大の説話集であり、内容の多様さも文学的興趣も群を抜く「今昔物語集」。古来我が国で「世界」を意味した三国、天竺・震旦・本朝(インド・中国・日本)の一千を超える説話を収めた三十一巻(うち三巻を欠き、現存は二十八巻)のうち、本朝の世俗説話を収めた巻二十二~三十一。その平易で読みやすい全現代語訳をコンパクトに刊行。語注も充実。

出典:講談社BOOK俱楽部

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