『ニーチェを知る事典―その深淵と多面的世界』 渡邊二郎・西尾幹二編(ちくま学芸文庫)
2013年
784頁
目次(収録作品)
1 ニーチェの生涯と思想形成の軌跡(生涯の歩み/対人関係 ほか)
2 ニーチェの精神史的系譜(総論/精神的親縁者 ほか)
3 ニーチェ哲学の根本問題(中心的思想/諸学の中におけるニーチェ ほか)
4 ニーチェの影響(ニーチェ評価の変遷―受容と批判の間で/さまざまなニーチェ解釈と影響)
哲学史の巨人ニーチェ。魅力的だが断片的な言葉の表層からは、なかなかその思想にたどりつくことはできない。ニーチェがその著書・箴言で言おうとしたことの本質とはいったい何なのだろうか。本書は、生い立ち、交友、影響を受けた思想。キー概念から掘り下げるその哲学の根本問題、さまざまなニーチェ解釈、フーコー、ドウルーズに至る現代思想への影響などを、各分野の第一人者が解説。ニーチェの思想の深淵と多面的世界を、50人以上の錚々たる執筆陣が描き出した、いわば「読む事典」である。文庫化にあたり、新しい視点からのユニークな読書案内(清水真木)を増補。
出典:筑摩書房公式サイト