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『明朗であれ―父、渡部昇一が遺した教え』渡部玄一(海竜社)

『明朗であれ―父、渡部昇一が遺した教え』渡部玄一(海竜社)

2020年3月4日第1刷発行
214頁




目次(収録作品)

第1章 草取り―故郷
第2章 おまじない―言葉
第3章 方眼紙―学問
第4章 赤福―好物
第5章 書斎から図書室へ―本
第6章 ブランデンブルク協奏曲―家族
第7章 ゼロ戦―祖国
第8章 明るい方へ―父

『知的生活の方法』をはじめ、数えきれないほどのベストセラーを著した英語学者/社会評論家、故・渡部昇一氏(2017年没)。本書は、氏の長男であり、音楽家である著者が、家族だからこそ知る“知の巨人”の素顔とその思い出を綴った心温まるエッセイです。

遺された膨大な書物と言葉、父子のふとした会話、最期の別れの追憶などを通して、氏が探求した学問と思想を実息の視点から回想。亡き父を想うノスタルジックな文章でありながら、生きる希望を読者に授けるエピソードが満載。令和の時代を生き抜くための、日本人への励ましが込められています。

出典:海竜社公式サイト


著者はチェロ奏者。

本書は、渡部昇一の長男である著者が父との思い出を綴ったエッセー。
感動的、興味深い、襟を正される逸話に溢れた良書。著者が若い時の怠惰な生活の一面も告白していておもしろい。
渡部昇一ファンは必読。そうでない人にもおすすめする。
なお、海竜社は2021年に倒産しているので興味をもった方は、早いうちに図書館で借りるなり、購入するなりした方がよい。

[筆者注]
(p.124)「父は英文学の専門家であった」

「英語学」の間違い。169ページでは「[父は]専門が言語学者であるから」と正しく述べているので、ここは編集側の間違いか。

(p.179ほか)「著名なT氏」。立花隆。

(p.194)
「[渡部昇一の死去に際して]某全国紙は○○主義者なる造語まで使って、密かに父を侮辱した。」

これに関してご存知の方、教えて頂けると幸いです。

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