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『望郷と海』石原吉郎(ちくま文庫)

『望郷と海』石原吉郎(ちくま文庫)

1990年
329頁




目次(収録作品)

確認されない死のなかで/ある〈共生〉の経験から/ペシミストの勇気について/オギーダ/沈黙と失語/強制された日常から/終りの未知/望郷と海/弱者の正義/沈黙するための言葉/不思議な場面で立ちどまること/『邂逅』について/棒をのんだ話/肉親へあてた手紙/1956年から1958年までのノートから/1959年から1962年までのノートから/1963年以後のノートから

1945年、ハルピンでソ連軍に抑留された著者は、1953年に特赦で日本に帰還するまでの8年間、シベリア各地のラーゲリを転々とした。極寒の地での激しい強制労働、栄養失調、それに同じ囚人の密告などなど。帰還後、著者は自己の経験をすこしずつ詩に、そして散文に書きとめる。まさにそれは、その経験を語りうる統覚と主体の再構成を意味していた。本書は、「告発せず」を貫きながら,何より厳しく自己の精神と魂のありようを見つめつづけた稀有の記録である。

出典:筑摩書房公式サイト


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『望郷と海』石原吉郎(2012・みすず書房)単行本・312頁

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