『存在と無―現象学的存在論の試み』ジャン=ポール・サルトル、松浪信三郎訳(ちくま学芸文庫)(全3巻)
第1巻
2007年
632頁
定価:1,800円(税別)
目次(収録作品)
緒論 存在の探求
第1部 無の問題(否定の起源/自己欺瞞)
第2部 対自存在(対自の直接的構造/時間性/超越)
人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。根源的な選択を見出すための実存的精神分析、人間の絶対的自由の提唱など、世界に与えた影響は計り知れない。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。
20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。1巻は、「即自」と「対自」が峻別される緒論から、「対自」としての意識の基本的在り方が論じられる第二部までを収録。出典:筑摩書房公式サイト
第2巻
2007年
570頁
定価:1,700円(税別)
第3部 対他存在(他者の存在/身体/他者との具体的な諸関係)
人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。
2巻は、第三部「対他存在」を収録。他者の存在をめぐって、私と他者との相剋関係を論じた「まなざし」論をはじめ、愛、言語、無関心、欲望、憎悪、マゾヒズム、サディズムなど、他者との具体的な諸問題を論じる。出典:筑摩書房公式サイト
第3巻
2008年
601頁
定価:1,800円(税別)
第4部 「持つ」「為す」「ある」(「ある」と「為す」-自由/「為す」と「持つ」)
人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。
3巻は、第四部「持つ」「為す」「ある」を収録。この三つの基本的カテゴリーとの関連で人間の行動を分析。人間の絶対的自由を提唱する「自由と状況」論や、独自の実存的精神分析の構想などが展開される。出典:筑摩書房公式サイト