『反時代的考察 ニーチェ全集4』フリードリッヒ・ニーチェ、小倉志祥訳(ちくま学芸文庫)(全15巻+別巻4)
1993年
605頁
目次(収録作品)
第1篇 ダーヴィト・シュトラウス、告白者と著述家
第2篇 生に対する歴史の利害について
第3篇 教育者としてのショーペンハウアー
第4篇 バイロイトにおけるリヒアルト・ヴァーグナー
反時代的とは何か。時代に背を向けているだけの冷淡な反対的態度ではなく、積極果敢な時代批判を通して未来を指向する精神。これがニーチェにおける最も美しい〈反時代的〉という意味である。ショーペンハウアーとヴァーグナーに反時代的人物の典型をみる若き日のニーチェの、厳しい自己追求のうちに展開される徹底的な近代文明批判の書。すべての青年たちに捧げられた青年の哲学。
出典:筑摩書房公式サイト