『明治日本の面影』小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)、平川祐弘編(講談社学術文庫)
1990年
490頁
目次(収録作品)
英語教師の日記から
日本海の浜辺で
伯耆から隠岐へ
化けものから幽霊へ
日本人の微笑
横浜にて
勇子
京都旅行記
出雲再訪
富士の山
橋の上
お大の場合
日本の病院で
ちんちん小袴
おばあさんの話
勝五郎の再生
蛍
露の一滴
力馬鹿
ひまわり
蓬莱
私の守護天使
一度(ひとたび)愛し棄て去った土地をふたたび訪ね、無傷でいることはできない。なにかが失われていた。……その不在こそが私の胸中の漠たる悲哀の源なのだ。──出雲をはじめ横浜、京都など日本各地を旅した八雲。そこで出会った様々な人々と風土に、八雲は来日当初とは異なる新たな印象を抱いた。激しい近代化の波の中で失われゆく明治日本の気骨と抒情を、深い愛惜の念で綴った感性あふれる名作品集。
出典:講談社BOOK俱楽部
『Glimpses of Unfamiliar Japan』(『知られぬ日本の面影』)、『Out of the East』(『東の国から』)、『怪談』等の作品集から選んで編集したアンソロジー。