『新訳 往生要集 付詳註・索引』(上下)源信、梯信暁訳註(法藏館)
(原文や書き下し文はなく、現代語訳と注だけか)
上巻
2017年
279頁
目次(収録作品)
往生要集 巻上
大文第一 厭離穢土―「汚れた世界を厭い離れよ」と説く章
1地獄 2餓鬼 3畜生 4阿修羅 5人 6天 7総結
大文第二 欣求浄土―「清らかな世界を願い求めよ」と説く章
1聖衆来迎 2蓮華初開 3身相神通 4五妙境界 5快楽無退 6引接結縁 7聖衆倶会 8見仏聞法 9随心供仏 10増進仏道
大文第三 極楽証拠―「極楽への往生を勧める文証」を示す章
1対十方 2対兜率
大文第四 正修念仏―「正しい念仏の実践」を示す章
1礼拝門 2讃嘆門 3作願門
末法の世にふさわしい仏教として極楽往生の道を勧め、その教理・実践を説く多くの聖教の中から、特に「念仏」を説く文だけを選んで、その肝要を抜き書きしたものである。本書は、その成立直後から著者の意図を超えて広く諸方面に流布し、浄土教の根本聖典として諸宗の学僧・修行僧を教え導き、また貴族の信仰の拠り所となった。そのため文学・美術・芸能など、さまざまな分野に多大の影響を与え、日本文化史上極めて重要な役割を果たした。
出典:法藏館書店
下巻
2017年
313頁
往生要集 巻中
大文第四 正修念仏――「正しい念仏の実践」を示す章
4観察門 5回向門
大文第五 助念方法――「念仏修行の成就を補佐する方法」を示す章
1方処供具 2修行相貌 3対治懈怠 4止悪修善 5懺悔衆罪 6対治魔事 7総結要行
大文第六 別時念仏――「特定の日時を限って行う念仏の方法」を示す章
1尋常別行 2臨終行儀
往生要集 巻下
大文第七 念仏利益――「念仏によって得られる利益」を示す章
1滅罪生善 2冥得護持 3現身見仏 4当来勝利 5弥陀別益 6引例勧信 7悪趣利益
大文第八 念仏証拠――「念仏が往生の因となる証拠」を示す章
大文第九 往生諸行――「念仏以外の様々な往生行」を示す章
1別明諸経文 2総結諸業
大文第十 問答料簡――「問答による考察検討」を示す章
1極楽依正 2往生階位 3往生多少 4尋常念相 5臨終念相 6麁心妙果 7諸行勝劣 8信毀因縁 9助道資縁 10助道人法
[関連]
『往生要集 全現代語訳』源信(講談社学術文庫)
『往生要集―日本浄土教の夜明け』源信(東洋文庫)
『往生要集』源信(岩波文庫)
『往生要集』源信(徳間書店)