『西太平洋の遠洋航海者』B・マリノフスキ(ブロニスワフ・マリノフスキ)、増田義郎訳(講談社学術文庫)
2010年
448頁
目次(収録作品)
序文 J・G・フレイザー
序 論 この研究の主題・方法・範囲
第一章 トロブリアンド諸島の住民
第二章 クラの本質
第三章 カヌーと航海
第四章 ワガの儀式的建造
第五章 カヌーの進水と儀式的訪問──トロブリアンド諸島の部族経済
第六章 渡洋遠征への出発
第七章 船団最初の停泊地ムワ
第八章 ピロルの内海を航行する
第九章 サルブウォイナの浜辺にて
第十章 ドブーにおけるクラ──交換の専門技術
第十一章 呪術とクラ
第十二章 クラの意味
ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか? 物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。(解説・中沢新一)
出典:講談社BOOK俱楽部
原題『Argonauts of the Western Pacific』
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