『「強欲チャンプル」沖縄の真実―すべては“軍命による集団自決”から始まった』大高未貴(飛鳥新社)
2015年
264頁
目次(収録作品)
序章 日本の「マサダ砦」沖縄(座間味・渡嘉敷そして尖閣・沖縄)
第1章 戦士の休息(台風襲来と共に/戦後スモッグの闇は晴れたか?/教科書見直しと軍命令 ほか)
第2章 虚構と真実の狭間(渡嘉敷島の真実/沖縄戦バイブル『鉄の暴風』制作の黒幕/戦後沖縄メディアの原点 ほか)
第3章 迷宮の島(真実の歴史を残すために/梅澤元隊長の苦悩/絶望を救った一通の手紙 ほか)
第4章 二人の生き証人(修羅となり、地獄を生きた人/愛するがゆえの撲殺/軍官民共生共死という虚構 ほか)
終章 2014年「琉球独立」のはじまり(普天間基地が本当に危険な理由/報じられない沖縄反基地運動の兵とスピーチ/沖縄政治の同調圧力)
曽野綾子先生『ある神話の背景』刊行後40年の顛末記。はじめは傷を癒そうとする小さな「方便」だった。やがて「暴走する正義」として、異論を許さない全体主義圧力に転化していく。
既得権を守るはずの歴史見直し拒否は、「独立を問う住民投票」という情念に姿を変えた。前任者を追い落とす政局のために、排日気運を利用した政治家。それに煽られて、引き返せない一線をこえてしまった沖縄政治。激化する国際紛争の中で、島は新たな悲劇に向かう――
出典:飛鳥新社公式サイト