1992年
246頁
定価:840円(税別)
目次(収録作品)
第1章 声が聞こえる
第2章 それは女の声か
第3章 男の声も流れた
第4章 最後の声
第5章 警報放送はあったか
第6章 警報の遅れ、それは…
第7章 死者たちの声
エピローグ 死すとも乱さぬ声
八月六日,壊滅状態の広島で,交信を求める悲しげな女性の声がラジオから流れた…….NHKに舞込んだ一通の手紙から,“幻の声”の主を追う著者の旅は始まる.一七年にも及ぶ取材から見えてきた,巨大な悲劇の下の人間たちのドラマとは? 戦時下のメディアの実像,そして,敗戦を目前にした日本の防空体制の不備をもつく異色の記録.
出典:岩波書店公式サイト