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『自己・あいだ・時間』木村敏(ちくま学芸文庫)

『自己・あいだ・時間―現象学的精神病理学』木村敏(ちくま学芸文庫)

2006年
472頁




目次(収録作品)

1 鬱病と罪責体験
2 躁鬱病の病前性格と発病状況
3 いわゆる「鬱病性自閉」をめぐって
4 離人症の精神病理
5 分裂病の時間論―非分裂病性妄想病との対比において
6 時間と自己・差異と同一性―分裂病論の基礎づけのために
7 精神医学と現象学
8 自己・あいだ・分裂病
9 分裂病の診断をめぐって
10 内因性精神病の人間学的理解―「内因性」の概念をめぐって
11 比較文化精神医学序説―若干の基本概念の検討

精神の病態を一時的な疾患としてではなく人生全体の示す歴史的な歩みとして位置づけ、独自の思想を重ねてきた著者の代表的論考のかずかず。自己と他者の「あいだ」の病態として捉えられてきた分裂病を、「時間」の病態として、現象学的な思索を展開する。とりわけ鬱病者の“あとのまつり”的体制に対し、分裂病者が“前夜祭”的な時間体制をもつという新しい構図は世界的に大きな波紋を広げた。他者や世界との「あいだ」、自己自身との「あいだ」の歴史性における患者の生のあり方を追究した本書は、精神病理学と哲学を自由に横断する独創的な学問的達成であるといえよう。

出典:筑摩書房公式サイト

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