1993年
240頁
目次(収録作品)
序章 一つの肖像
第1章 思想の形成
第2章 『存在と時間』
第3章 存在への問い
第4章 ハイデガーの哲学史観
第5章 『存在と時間』の挫折
第6章 形而上学の克服
第7章 ハイデガーとナチズム
第8章 後期の思索―言語論と芸術論
終章 描き残したこと
ハイデガー略年譜
ハイデガーは二○世紀最大の哲学者として,またきわめて難解な思想家として名高い.一方ナチスへの協力者として,その言動は厳しく糾弾されてきた.ここでは主著『存在と時間』の精緻な解読を通じて,ハイデガーの存在論や哲学史観の全貌を描く.と同時にその作業を通じて,なぜナチスに加担したのか,その理由をさぐり,思想の核心に迫る.
出典:岩波書店公式サイト