2003年
343頁
目次(収録作品)
骨のうたう
1 ふるさとの風や、こいびとの眼や
2 戦死やあわれ、兵隊の死ぬるやあわれ
3 国のため、大君のため、死んでしまうや―筑波日記(抄)
4 ぼくは、芸術の子です―短篇小説
戦死やあわれ…遠い国でひょんと死ぬるや…。詩「骨のうたう」で、戦後を生きる多くの人の心をとらえた竹内浩三。二十三歳で戦死した彼は、映画監督を志し、友らとにぎやかにマンガや詩をかき、失恋に滝つ瀬のごとく涙を流す、弱虫で淋しがりやの青年だった。子供の心のままにユーモラスに青春を綴っていた彼は、軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸した。新発見の遺稿「詩をやめはしない」等を含むアンソロジー。
アマゾン商品説明より