『益田勝実の仕事2 火山列島の思想―歌語りの世界/夢の浮橋再説ほか』益田勝実(ちくま学芸文庫)
2006年
607頁
目次(収録作品)
1 火山列島の思想
(黎明-原始的想像力の日本的構造/幻視-原始的想像力のゆくえ/火山列島の思想-日本的固有神の性格/廃王伝説-日本的権力の一源流/王と子-古代専制の重み ほか)
2
源氏物語の荷ひ手
歌語りの世界
豊蔭の作者
和歌と生活
説話におけるフィクションとフィクションの物語
フィクションの出現(抄)
『大鏡』とその作者
光源氏の退場
浮舟の出家
かなぶみに型がなかった頃
夢の浮橋再説
日本人の心の原像とは何か? われわれの祖先たちはいかなる意識をもってこの火山列島に生き、またそれはどのようにわれわれの心に刻みこまれているのか? 原始の日本人の呪術的想像力と古代的社会機構によるその変容のプロセスに、徹底した実証と渾身の学問的想像力で迫る記念碑的作品『火山列島の思想』(1968年)、および物語論考「歌語りの世界」「フィクションの出現」「夢の浮橋再説」など(単行本未収録)から編む「益田勝実の仕事」の全貌。
出典:筑摩書房公式サイト