1987年3月10日初版発行
185頁
目次(収録作品)
序
前章 研究と教課上の誤謬、欠陥
(教課目的の無自覚/製作指導考究の空虚/作品評価の錯誤/作品の低劣)
後章 製作指導の要点と綴方の教育的意義
(題材と課題/展開記叙と綜合記叙/作品の到達標準/鑑賞による刺戟誘導/構成/言葉と表現と製作の態度/低年級における製作の出立/叙写の深度/綴方の教育的意義/最近の分派的主張)
著者は小説家・児童文学者(1882-1936)。
本書は、『綴方読本』(1935・中央公論社)の「序」と下編「綴方と人間教育」を収めたもの。
目次に示したように綴方(作文教育)について論じた本。
著者の独断・独善、偏った硬直的な考えに貫かれた物言いに賛同できない部分がある。具体的に辛辣に著者のよしとしないものを批判しているのもかなり珍しい。
この分野を研究する人には必読書だが、上記のように本書は『綴方読本』の部分収録であることに注意。
[関連]
『綴方読本』鈴木三重吉(中央公論社)
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